【レビュー】楽天モバイルの固定回線化は可能なのか?
結論から言うと、楽天モバイルの固定回線化はエリアによっては可能です。
むしろ現在の楽天モバイルに限っては、一定の場所に据え置いた方が通信が安定するという特徴があります。
運用実績として、私は2022年10月から運用を開始、運用歴5か月目。
以前は楽天ひかりを利用していましたが、引っ越し等の事情により解約。
楽天モバイルを固定回線化するテストを繰り返し行い、運用を開始しました。
そんな経緯もあり、記事で解説することにしました。
観るだけで楽天モバイル固定回線化のやり方がサクッと分かる動画でも解説しています。
1.楽天エリアの確認とメリットデメリット
ここからは楽天モバイルを固定回線化するための手順を解説していきます。
まず、楽天モバイルの固定回線化は楽天回線エリアでなければあまり意味がないように感じます。
そのため、まずは楽天モバイルのエリアを確認する必要があります。
この時にチェックする項目は次の二点です。
- 4GLTEエリアを基準にする
- パートナーエリアでなく楽天エリア(ピンク色)であること
この記事では、なるべく多くの方の環境に合わせて、利用までのステップを解説しています。
楽天回線エリアの確認ができたら、そもそも楽天モバイルを固定回線化するメリットについて整理しておきたいと思います。
なお、モッピー0円運用を先にご覧になりたい方は下のリンクからジャンプできます。
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【メリットは何?】なぜ楽天モバイルを固定回線化するのか?
さて、次に楽天モバイルを固定回線化するメリットとデメリットを整理しておきたいと思います。
「そもそもなぜ固定回線化したいのか?」という重要な所ですね。
ご自身の使用環境も想像しながらご覧ください。
楽天モバイルを固定回線化する5つのメリット
- 価格が最大3,278円(業界最安)
- 契約期間の縛りがない
- 回線工事不要
- 外出時に持ち出してつかえる
- 停電時、災害時も使える可能性が高い
やはり一番のメリットは価格の安さですよね。
この記事では総合的に検証した結果、価格の安さと利便性を重視することになりました。
そのため、性能が良くても高額な機種(ルーター等)はおすすめしていません。
楽天モバイルのメリットが薄れてしまうからです。
それどころか、安価なルーターを買っておけば、寿命などでの買い直しも気楽にできます。
ちなみに寿命は約3年~5年を想定。
また我が家の場合、家に誰もいなくなる時には持ち出しができるのがかなりメリットだと感じています。
持ち出してしまえば家と同じ感覚でネットを使うこともできます。
一人暮らしの方は自分一人ですから、このメリットは特に大きいです。
【デメリット】楽天モバイルの固定回線化が向かない人もいる
楽天モバイルの固定回線化に向かない人
- 常時オンラインゲームをする
- 複数の端末で高画質の動画を観る
このように反応時間を求められる場合や短時間で大容量のデータをやり取りする必要がある場合は、現状はモバイル回線だと心細いです。
この場合には光回線の検討がおすすめです。
これは楽天モバイルの問題ではなく、他社のモバイル系のサービスも同じことが言えます。
楽天モバイルの通信速度
楽天モバイルの通信速度は多くの人が気になるところだと思います。
速度は地域や建物の条件などによってバラバラのようです。
私の地域(人口約40万人の地方都市)では4G回線でiPhone6s(SIMを直接挿入)での計測値が下り60Mbps程度です。
この数字は、複数台でネットや動画を使っても実用レベルの速度です。
なお、同じ機器を使用してもご利用環境などの電波状況により、回線の安定度や速度は大きく変わる可能性があります。
2.固定回線化に使う機種はどれがオススメ?
楽天モバイルの固定回線化は安さが魅力です。
現状の楽天モバイルの回線速度から見ても、安価な機器を選んでも問題ありません。
そのため、数万円もする機種を購入するメリットはほとんどないと思われます。
例えば、1万円の機種から3万円の機種に変えたからと言って、体感レベルでは何も変わりません。
【おすすめ順】4つの対応機種
1.Rakuten WiFi Pocket 2B(2C) | 楽天モバイルで新規だと実質無料 |
2.Rakuten WiFi pocket r310 | 十分使えるが、余ってる人向け(買うのはもったいない) |
3.PIX-RT100 | バッテリー非搭載のホームルータータイプ |
4.Rakuten Hand 5G(android端末) | 安定していると評判・5Gに期待 |
4つの機種をご紹介していますが、全て楽天で動作確認が取れている機種になります。
1~2の機種に関しては私自身が実際に使用してみた機種です。
「3.PIX-RT100」は2022年に発売のホームルータータイプで、評判も良いです。
ただ、楽天公式では対応機種とは言っていないですね。
なので一応、自己責任での利用になります。
「4.Rakuten Hand 5G」に関しては、動作が安定していると評判も良く、将来的に5Gの利用が期待できます。
現在ご利用中の固定回線を解約する前に、都合の良い機種を選び、試しに楽天モバイルを屋内で使ってみて電波状況を確認してみることをおすすめします。
ちなみに楽天モバイルは契約事務手数料も無料、解約料もありません。
【1番オススメ】Rakuten WiFi Pocket 2B(2C)
色々試した結果、現在の最適解としては楽天が発売しているモバイルルーターRakuten WiFi Pocket 2B(2C)です。
私はこの機種を信用していなかったのですが、試してみないと分からないものです。
特に固定回線化が意識されている機種と言えます。
この機種は新規の契約であればポイントバックにより実質0円で入手できます
その他のメリットとデメリット
メリット
- バッテリー過充電の保護機能がある(長期使用しても安心)
- 同時接続数が16台と余裕がある
- 通信速度が安定している(特に上りはトップレベルの速度)
デメリット
- 家が広いと中継器が必要
- 10日以上連続稼働で不安定になる時がある(再起動で直る)
メリットの通信速度について補足ですが、楽天モバイルに対応できる機種の中で、上り(アップロード)の速度はとても早くて安定しています。
WIMAX系のモバイルルーターで対応できる機種が存在しますが、どれも上りの速度は10Mbps未満です。
機種の特性なのかもしれません。
また、Rakuten WiFi Pocket 2B(2C)では下り30Mbps以上は安定的に出ます。
総合的に比較して、Rakuten WiFi Pocket 2B(2C)より高額な機種を購入するのはコスパが悪すぎます。
実際に私も中古で入手して運用中の機種になります。
新規契約ではない方は中古が安くてオススメ(3,000円程度)。
「性能が低い」とかいろいろ意見があるようですが、一番楽天モバイルに最適化された機種で、よくできています。
個人的には黒色のがカッコイイかな。
性能的にはもっと速度が出るルーターもあるようですが、楽天の事情を考慮してつくられているという意味では一番良い機種です。
詳細については後日詳しく解説しようと思います。
3.戸建ての場合はホームルーターが必須
楽天のモバイルルーター(Rakuten WiFi Pocket 2B(2C))は最大16台の接続ができ、かなり考慮してつくられている機種と言えます。
ワンルームならこれ1台で快適に利用する事ができます。
しかし、ドアや壁を2枚以上挟むような通信環境がある場合、中継器が必要になってきます。
Rakuten WiFi Pocket 2B(2C)はモバイルルーターという特性上、あまり遠くまで電波を飛ばすようには出来ていません。
実際、ドアを1枚挟むと体感レベルではさほど違いは分からないものの、数字にすると半分以下にまで通信速度が低下してしまいます。
特に2階建て以上の住宅で使うにはWIFIの電波が弱いので、補強してあげる必要があります。
【方法1】余っているホームルーターを利用する
最近では、光回線で使っているホームルーターに中継機能が付いている機種が多いです。
現在お持ちのホームルーターがある場合には、中継機能があるかチェックしてみましょう。
そのまま中継機能の設定をして再利用できるかもしれません。
楽天モバイル固定回線化は安さが魅力なので、あるものを優先的に使って節約しましょう。
お手持ちのルーターについて調べる必要がありますが、箱や取説をなくしてしまっている場合には、ルーターの裏面に型番の記載があります。
例えば、WSR-2533DHP2などの機種をGoogleで検索してみると、取説を見つけることができます。
中継機能が付いていれば、取説の目次に「中継機能の設定」などの記載があると思います。
それを参考に設定をすれば中継器としてホームルーターを再利用できます。
【方法2】ホームルーターを安く購入する
ホームルーターを新調する場合にはいくつか気を付けたい点があります。
せっかく選ぶことができるので、できればベストな機種を選びたいですよね。
安価で良いホームルーター選びのポイントは次の通り
- 数年前のモデルを選ぶ
- ミドルクラスをねらう
- アンテナ数が4×4の機種を選ぶ
- 通信安定性はNECが抜群に良い
このクラスのホームルーターを購入するには、3,000~4,000円の予算が必要です。
中古でも十分ですし、新品同様でもアウトレット品という機種が存在します。
写真のホームルーターはアウトレット品などで安く購入できる機種になります。
具体的に特におすすめの機種はNECの「PA-WG2600HS2」という機種で、楽天でアウトレット品が4,180円で購入できます。(写真と同じ形をしている)
この機種の良い所はアンテナ4本搭載で、処理速度も速いので中継しても速度低下がほとんどありません。
ちなみに2.4G(Rakuten WiFi Pocket 2B(2C))のWIFIを中継して5Gで飛ばすことができるので、離れた所でも安定通信が可能です。
なお、このホームルーター選びでWI-FI環境が大きく変わる可能性があるので、慎重に選びたいところです。
【レビュー】2022年10月運用開始からの運用実績と検証内容
ここからは2022年10月からの運用の実績を公開しています。
今思えば、初めにiPhoneテザリングから始めて、その後ずいぶん迷走しました。
前章でも書きましたが、結局落ち着いたのがRakuten WiFi Pocket 2B(2C)での運用です。
結論として、Rakuten WiFi Pocket 2B(2C)は楽天モバイルが固定回線化して使ってもらうために最適化された機種と言えます。
細かい機能等を総合的に考慮すると、この機種に勝てる機種は現状では他にありません。
2022年10月~の運用履歴
楽天モバイルで運用を始めて、3日で10GBほど利用しました。
思ったより安定して通信が出来ていてびっくりしました。
通信制限が撤廃されたとの情報がありました。
現在では1日にどれだけ使っても速度制限がかかりません。
これまで楽天モバイルでは1日で10GBを使った時点で通信速度が3Mbpsに速度制限されていました。
光回線の代わりにまた近づきましたね。
10GBという容量は動画を2Kや4Kで視聴するとすぐに到達してしまう容量です。
なので、超高画質でゲームや映画を利用したい方には、モバイル回線では物足りないというのが正直なところです。
ただ、私のように動画はYouTubeで映画はたまにしか利用しないという条件であれば、何の不自由もなく楽天モバイルで利用できる。
運用開始7日目(10月7日)
楽天モバイル固定回線化して7日目に家族で映画を視聴しました。
この日の夜中、実際に10GB超過の速度制限があり、PCで速度計測したところ、1.5Mbpsでした。
※2023年2月現在は通信制限はありません。
体感としては、やはりPCでは少し遅いと感じる速度まで低下することが分かりました。
これは表示領域が多いためで、PCの方が通信容量を必要とします。
ただ、スマホでYouTubeを観る程度では速度低下を感じられなかったので、ほとんどの人にはあまり影響ないかもしれません。
翌朝にはちゃんと速度制限は解除されていました。
ちなみにこの速度制限はこの日以降かかっていません。
12月時点で「1日10GBの制限」はかからないようです。
運用開始12日目
12日目のお昼ごろのデータ量です。
72GBを超えましたが、今のところ問題なく利用できています。
夜中になると3Mbpsの制限がかかっている日がありますが、最近では気にならなくなりました。
運用開始31日
1か月間使いました。
使用データ量はこんな感じです。
144.5GB利用しました。
11月となっていますが、10月分のデータ量です。
スクショの時間が0時を過ぎてしまったため。
なぜかまだデータ量クリアされてなかったですね。
運用開始2か月経過
11月末日昼時点のデータ使用量は131GBとなっています。
楽天回線に問題はありません。
iPhoneからRakuten WiFi Pocket 2Bに変更してテストしています。
これが意外に安定していてとても良かったので、引続き運用を続けています。
Rakuten WiFi Pocket 2B(2C)はある程度の長期運用を想定してつくられているようですね。
バッテリー保護機能がついていて、充電を80%で停止する珍しい機能がついています。
ネットも光回線と違いを感じることなく利用できています。
非常に優秀なので気に入ってしまいました。
なのでわざわざiPhoneに戻ることができなくなりました。
12月25日最新の状況
現在も問題なく利用できており、特にトラブルもありません。
基本は移動しないので当然かもしれませんが。
私が楽天モバイル固定回線化にiPhoneを使ってみた理由
「楽天モバイルを使うならWIFIルーターでいいんじゃない?」
でもモバイルルーターってCPUの性能悪いんです。
だから速度なんか全然と言っていい程出ない。
YouTube等でWIFIルーターで運用している動画をいくつか確認したところ。
最高でも30~50Mbpsで、それ以上はどう頑張ても出ない様子でした。
私の持っているモバイルルーターでも同じような結果でした。
通信会社はコレ(通信速度制限)を狙っているんじゃないかとも思えるくらいでしたね。
それに比べ、iPhoneは性能的にも十分で、全てのキャリアの電波帯に対応しています。
アンドロイド端末だと安価なのですが、電波帯、性能などの条件を調べなければなりません。
一番問題なのは、アンドロイド端末の安価な機種にはWIFIアンテナが1本しか内蔵していないこと。
WIFIアンテナの本数が2本のiPhoneと比べると決定的な通信の速度差ができてしまいます。
そのような理由から、性能の安定しているiPhoneをテザリングで利用しようというワケです。
冒頭でも紹介しているようにiPhone6s単体で計測したら60Mbpsほど出ました。
大切なのはテザリングしたときの速度ですが、こちらは38Mbpsくらいでした。
楽天モバイル純正ルーターとの比較
iPhoneにデザリングで楽天モバイルを運営し始めて10日が過ぎ、楽天パンダルーターを試してみたくなりました。
まずは初期型パンダルーター(R310)です。
メルカリで新旧セット2,900円で譲っていただきました。
3日間、iPhoneからこちらのルーター(R310)に置き換えて、8.7GB使いました。
感想としては、とりあえず問題なく使えるといった感じ。
通信速度は下り26Mbps程度しか出ませんが、安定感があります。
パンダルーター初代(R310)を使った時のメリットデメリットは次の通り。
メリット
- ルーター単体で運用可能(10台まで同時接続)
- 屋外に持ち出すときにコンパクトで便利
- iPhoneのテザリングと比べて省電力
- 中古で1,500円程度と格安
デメリット
- 2台以上通信すると遅延が気になる
- 同時接続が10台だと足りない家庭もある
- 扉を1枚挟むとかなり速度低下する
私の地域では問題なく楽天回線(BAND3)を掴んでいます。
また、屋外に持ち出して使ってみましたが、コンパクトで持っているのを忘れるほどです。
実はこのモデルのデザインが良くて置いてあるとインテリアとしても悪くありません。
色々使ってみた結果、我が家ではなんとこのルーター1つで事足りることが判明しました。
予想外の展開に戸惑いを隠せませんが、やはり試してみるものですね。
モッピーからポイント交換して楽天モバイルを0円運用する方法
ここからは、楽天モバイルを0円運用するための方法を解説していきます。
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時々ですが増量キャンペーンが開催されることがあるので、その点はメリットもあります。
【やること】モッピーで稼いで楽天ポイントに交換しておく
モッピーでは様々なポイント交換先が用意されています。
楽天モバイルを0円運用するには方法は二つあります。
- 楽天ポイントに交換して、支払いに充てる
- 現金に交換して支払いに充てる
おすすめは1で楽天ポイントに交換しておけば、楽天側でポイントの自動的に利用する設定ができます。
また、2の方法だと交換手数料(ゴールド会員は1回無料)が発生するので、楽天の支払い目的だけで交換すると正直もったいないです。
楽天モバイルの請求日は11日ごろになっているので、毎月9日までには楽天ポイントへ交換しましょう。
交換手数料等、モッピーのポイント交換については別の記事でも詳しく解説しています。
⇒モッピーのポイント交換!単位や種類と交換方法を分かりやすく解説
楽天ポイントを自動的に利用する設定
楽天ポイントに交換すると楽天モバイルの支払いを自動化することができます。
my 楽天モバイルから行えます。
設定方法は公式サイトで詳しく解説されています。
注意点として、支払い方法が口座振替になっていると楽天ポイントを利用できません。
理由としておそらくは、ポイント使用による請求金額の変動に対応ができないためです。
クレジット払い等に関しては、一部または全額に対して楽天ポイントが利用可能です。